平成30年7月14日(土)17時~
足立区医師会小児科医会学術講演会を行ないました。

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講師はわれらが小児科医会の田島剛先生です。
田島先生は博慈会記念総合病院副院長でいらっしゃり、
また今月から足立区医師会理事もして下さっています。

『ロタウイルスワクチンの最新情報と
話題の麻疹患者に対する初期対応』
と題して御講演いただきました。

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講演の冒頭に、今春行われた江北五色桜観桜会のスナップ写真を映して下さいました。
足立区医師会8地区の地区長清水博史先生(しみず医院)が主催してくださった観桜会で、父・木村繁が案内役をさせていただきました。
江北五色桜については別に書きたいと思いますが、桜を楽しむだけではなく、桜に関わった人と人とのつながりのドラマが素晴らしいのです。
足立区で有名なのは芸人さんや焼肉屋さんだけではありません。
素晴らしい歴史があるのです。
田島先生がそれを理解してくださって宣伝してくださったのが嬉しかったです。
「来年は皆で桜を見に行きましょう!」とおっしゃってくださいました。

さて御講演ですが、
昨年足立区ではロタウイルス感染症の流行があったとのことです。
重症例やワクチン接種歴などについての報告を詳細にして下さり、あらためてロタウイルスの恐ろしさを再確認いたしました。
ロタウイルス感染症は下痢をするだけの病気ではありません。
重症例では、腸重積、脳症、腎不全になってしまうこともあり、命を落とすこともあるのです。
感染拡大を防ぐための消毒にはアルコールは効かないので、具体的な消毒薬も教えていただきました。

麻疹についても詳細な説明をしていただきました。
もし麻疹の患者さんが外来にいらしたら、その患者さんと接触した方の中でワクチン未接種の人たちに72時間以内に予防接種を受けてもらえば発病予防できる可能性が高いのです。しかしその接種を受けてもらうために患者さんに電話をかけまくったりと大変な努力が必要です。

そもそも麻疹を発症初期に診断することは、現代では困難なことも理解しました。
発疹が出るのは発熱後3日目頃です。
診断がついた頃には周りに感染が広がっているのです。
でも予防接種をきちんと2回受けていれば発症しない確率が高いです。
麻疹の診断技術を高めることよりも予防接種の接種率をなるべく100%に近くすることが重要なのですね。

ロタウイルスも麻疹もおたふくかぜも、ウイルスに対する直接の治療法はないので、すべて予防接種が重要です。
田島先生のお言葉で大変胸を打たれたのは、
「住んでいるところが違うというだけの理由で、予防接種を受けられる子どもと受けられない子どもがいるという不公平が発生するなんていうことはあってはならないと思います。」とおっしゃったことでした。
足立区だけでなく全国レベルでの小児医療のお仕事をされていらっしゃる田島先生のお言葉だからこそ、重みを感じました。

自治体によって予防接種の費用の負担が違うワクチンがあります。
足立区ではロタウイルスワクチンに対する公費負担はありません。
足立区では公費負担がないにも関わらず、高額なロタウイルスワクチンを接種するお子さんが近年増えてきたことを田島先生は感激していらっしゃいましたが、もっともっと接種率を高めなければなりません。

田島先生の熱い想いが溢れ出るような御講演でした。


講演会後に懇親会を行ないました。
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(写真左:長谷川裕美先生、中央:田島剛先生、右:木村康子)


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(ジャパンワクチン小野さん、奥田隆博先生、長谷川裕美先生、木村康子)



中締めのご挨拶は勝楽堂病院の芦田光則先生にしていただきました。
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芦田先生のご挨拶のおかげで会が引き締まりました。


最後に残ったメンバーで集合写真。
途中でお帰りになった先生方もいらっしゃるので、今度から最初に集合写真を撮ろうかと思います。
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田島先生、皆様、ありがとうございました。
次回の小児科医会の学術講演会は11月3日(土)に行います。
よろしくお願いいたします。