現在アデノウイルス感染症が流行中です。
アデノウイルスは、咽頭結膜熱の原因感染症です。
プール熱という通称でも知られていますが、
プールに入っていなくても感染します。
咽頭結膜熱の症状は、
「咽頭・結膜・熱」ということで、
「のどが赤い・痛い、目の結膜が赤い・めやに、急な発熱」という症状が有名です。
昔は症状で診断していたのですが、最近では迅速検査を行うことができます。
のどや鼻の奥を綿棒でこすって、ウイルスを検査します。
15分くらいで結果が出ます。
インフルエンザと同じような検査ですね。
インフルエンザと同じく、検査をしなくても、
症状やのどを見ただけで診断できる先生もいらっしゃいます。
目の症状がない場合もあります。
現在流行っているのは、
目の症状がなくて、「発熱と咳」「発熱と喉の痛み」というタイプのものです。
目の症状がなくとも、アデノウイルス感染症の検査で陽性になったら、
咽頭結膜熱(プール熱)として登園・登校禁止になります。
登園・登校できるようになるのは、
「主要症状が消退後、2 日を経過するまで」
が目安になっています。
熱が下がってもさらに2日間も登園・登校できないのですから、
お子さんがすごく元気な経過な場合には、親御さんは大変ですよね。
でも、重症化してしまうお子さんもいらっしゃるので、
感染拡大防止のために十分にお休みしていただきたいと思います。
さて、すっかり元気になってから、
登園・登校の許可証をもらうために医師の診察が必要です。
登園・登校許可証ですが、学校保健安全法で定められた疾患については、
足立区では診断書の代金は発生しません。
もしも診断書代金の請求があった場合にはお知らせください。
(足立区医師会あるいは木村耳鼻咽喉科小児科医院へ)
アデノウイルス感染症について情報提供をして下さいました会員の
岡田拓也先生(あおぞら赤ちゃん子どもクリニック)、
誠にありがとうございました。
また、御指導いただきました東京都医師会および足立区医師会の予防接種委員会委員長
和田紀之先生(和田小児科医院)
誠にありがとうございました。
アデノウイルス感染症について詳しく知りたい方はこちらへ。(東京都感染症情報センター)